2018年1月19日に開催された、普及セミナーの活動報告を公開いたします。
定期巡回・随時対応サービスの普及促進を図るために、事業参入事業所による実践的な取り組みと関係機関への制度の正しい理解の促進を図るために普及セミナーを開催しました。
1.開催日時 平成30年1月19日(金曜日)13時00分~16時00分
2.場所 兵庫県看護協会 ハーモニーホール(神戸市中央区下山手通5-6-24)
3.参加対象 市町職員、介護支援専門員、看護職員、介護職員等在宅サービス担当者、医療ソーシャルワーカー等
4.内容等
<講演>
テーマ:「居心地のいい自分の家に帰る」ために病院と在宅を結ぶ定期巡回・随時対応サービス ~在宅医師の立場から~
講師:五島 正裕氏(ホームケアクリニックこうべ院長)
<パネルディスカッション> テーマ:「定期巡回・随時対応サービスの24時間介護も看護もつながる安心ケア」 パネリスト: 神戸あんしんネット24会長 伊賀 浩樹 氏 ホームネット株式会社 地域包括ケア推進事業部 サポート課(介護福祉士、ケアマネジャー) 山本 八寸代 氏 西脇市社会福祉協議会訪問看護ステーション看護師 鈴木 美和氏
定期巡回・随時対応サービス普及セミナーに約100名の方が集まりました。
兵庫県健康福祉部少子高齢局 局長 入江武信氏より、定期巡回の制度説明と兵庫県の取り組みについて説明がありました。
ホームケアクリニックこうべの五島正裕医師より、定期巡回サービスを利用した事例(2事例)と利用しなかった事例(1事例)が紹介されました。そしてもう1例について導入を検討しているが何が障壁になっているかとの問いかけをされ、現状のアセスメントをもっとしっかり行えば導入のきっかけが探れるかもしれないとのやりとりが行われました。 ここでは緊急コールのあり方がとりあげられ、現状は転倒などのケースも訪問看護に連絡が入ることもある為、医師・看護・介護へとつないでいくオペレーターの役割が重要であると発信されました。 今までは、転倒時などの緊急コールは、訪問看護ステーションのナースが対応していることが多かった。看護師の対応でなくても大丈夫な場合も多々ある。定期巡回のヘルパーが対応してくれることによって、看護師の負担も減った。役割分担として大変有効なサービスであると思われる。 定期巡回に繋ぐことができなかったケースは、途中から切り替える場合のケースだった。退院時などから定期巡回を利用すれば、導入しやすい。
パネルディスカッション。 1) 伊賀さん 2) ホームネット山本さん 3) 連携先訪問看護ステーション 鈴木さん
がそれぞれミニ講演を行った後、パネルディスカッション
神戸あんしんネット24伊賀浩樹氏より、神戸市定期巡回サービス事業所協議会の設立経緯について説明されました。利用者の自立支援のためにはもっとしっかりしたアセスメントをする必要があること。そのためにも日々のアセスメントを実施できる定期巡回サービスの有用性が説明されました。
ホームネット株式会社山本八寸代氏より、2025年以降に最後を迎える場所が必要となり、在宅限界線を引き上げる為の定期巡回サービスであること。行政・法人・ケアマネジャーの定期巡回サービスの正しい理解が不足していること。チーム型定期巡回を構築した経緯と必要性、定期巡回が利用者の状態変化にすばやく対応できるサービスであることを説明されました。
西脇市社会福祉協議会訪問看護ステーション 鈴木美和氏より、定期巡回の連携型事業所として、システム利用による日々の利用者情報の確認の有用性や利用者・ヘルパー・看護師からみた定期巡回サービスの利点や今後の課題について説明がありました。
最後に質疑応答により、山間部等の遠方へのサービス提供についてどのように対応すればいいのか?に対し、チーム型の検討をしてみてはどうか。養父市で新規事業所を募集したいと思っているが手を上げてくれる事業所があるかどうか?に対し、行政の支援が絶対に必要であること。そのためにも正しい理解を。医療度の高い利用者の緊急コール先についてオペレーターを通すのか?に対し、利用者の状態により、医師・看護師・オペレーターへの連絡先の提示が必要。といったやり取りがあった。
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