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計画作成責任者による事例検討

2018年6月8日に開催された、事例検討会の様子を公開いたします。


日時 平成30年6月8日(金)15時~16時


場所コウダイケアコールセンター会議室


内 容 計画作成責任者による事例検討


参加者

住吉:伊賀 森 桐下

うみのほし:白井

コウダイ:坂本

さくらホーム:五島

ながた:吉岡

駒どり:徳山 津田

エルフ:嶋田

やさしい手:谷

正峰会:大本





◇退院支援事例

*病院からの依頼内容

脳梗塞の後遺症から誤嚥性肺炎や肺炎を起こし入退院を繰り返してきた。

病院から施設を勧めたが、ご本人が一度は家に帰りたいとの強い希望で退院となる。

奥様も「施設にいくほどお金ないわ」と言われたため妻と二人での在宅生活を再開する。

入院前までは月のほとんどをショートステイで過ごしており在宅は2~3日と短かったが

今まで通っていたショートステイからはロング利用を断られて奥様は「不安で仕方がない」と退院が近づくにつれて落ち着かなくなってきた。


*本人の意向

家に帰りたい。食べることがすきなので家でご飯が食べたい。

昔は妻と二人で食べ歩きをしていた。胃瘻等は拒否。自然な形で死にたい。


*家族の意向

家に帰らせたいけど何が起こるか分からないのでこわくていやだ。

でも施設に入れるほどお金がない。子供たちはそれぞれ独身で自分の家を買って家をでたので頼ることはできない。病院からはもう何年も持たないから好きなものを食べさせたらいいといわれたけど何を食べさせていいか分からない。今度入院したら生涯入れる病院を紹介してくれるので退院せずに行ってほしいけど病院に断られたので連れて帰るしかない。

元気な時から主人と「胃瘻はしない」と決めていた。

子ども-母が倒れないようにしてほしい。


利用者の概要

*男性70代 ・・妻(60代・視力障害あり)と二人暮らし・子供は別で暮し介護協力なし

・介護度:要介護5

  ・既往歴:糖尿病・脳梗塞

  ・ADL  :歩行不可ですべての動作に全介助。発語ほぼなしだが意思疎通は可。

      嚥下状態悪くしょっちゅう肺炎を起こす。

  ・排泄 :便意尿意なく全介助。 陰部の掻痒感強い。

  ・食事 :基本はラコールのみだがターミナルの診断あり楽しみ程度に「なめらか食」

       を少量摂取。水分もトロミ剤使用。

  ・住環境:戸建て住宅。 住宅改修済み。 エアマット使用。

  ・今迄のサービス:ショートステイ27泊。

・福祉用具:エアマット、リクライニング車いす。

*生活歴: 私鉄電鉄定年退職後発症。 

      自治会会長や近隣の世話を一手に引き受けておられ、ご夫婦で近隣から

慕われている。

      奥様が元々の地主だったため、近隣に駐車場や貸し物件をたくさん持ち

      地元とのつながりも強い。


*病歴 : 6年前脳梗塞を何度も発症し、入退院を繰り返していた。 


*事例概要: 数年前から全介助状態になる。奥様が「怖い」との理由で、介護保険で出来

るだけ長くショートステイを利用していたが、ショートステイ中に肺炎や誤嚥性肺炎を行くたびに起こし入院となるので、ロング利用の通所を断わられた。

しかし今回の退院時にあたり「今までのお付き合い」と配慮頂き7泊8日

(1週間以内)を月2回なら。と連絡があり、またその間の週を埋めるディサー

ビスも1/週ならOKと通所先は見つかった。

奥様の本心は、「主人を施設に入居させることは経済的にできるが出来るだけお金をおいておきたいと考えているので 家しかないのは分かっているけど見たくない。好きなものを食べさせてあげたい。たべて誤嚥すると病院が引き受けてくれると約束したのでそれでもいいかと思っている。弱視の為おむつや口腔ケアがちゃんとできていない気がしている。また腰痛もあるので介護に自信がない。



〇個人ワーク・グループワーク

計画作成を行っていく際に、この方のニーズ、必要なサービスを考えていく。


・介護者にとってリスク(誤嚥等)になることが多い。いかに家族様の協力を得ていくか。

・この方にとっての楽しみは食べること。家族様の想いとしても、家にいる間は好きなものを食べてほしい。しかし長期間の在宅生活での不安がある。(以前まではロングのショートに行かれていたが、ロングでの利用が難しくため、家族様としては初めての体験)

・定期巡回の短時間サービスの中で、リスクなく行えるサービス内容はなにか?


結果

○食事介助は誤嚥リスクが高く、ヘルパーでの介助は難しい。長時間の食事介助は定期巡回では難しく、指定訪問介護での対応になってします。家族様へ食事介助の方法(姿勢の保持・香りで楽しんで頂く等)のアドバイス。

○口腔ケア(残差物等の確認)

○排泄ケア(奥様への手順等のアドバイス)

○訪問回数はサービス開始時は4回、その後3回に(奥様外出時は2回の時もあり)

○奥様の不安・困りごとの相談(これがメインになってきている)


例検討行っていく中で、事業所間で同様のレベルの方はどのようなサービスを行い、訪問を何回行っているかの参考にもなった。




次回予定:8月10日(金)オペレーター研修

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